バイクからの100V電源の取り出し
特に不具合はないけど、数年前に取り付けたものなので見た目が悪い。
ということで配線リニューアルのついでに備忘録として記録を残そうと思う。
完全素人の工作になるので真似しないでください。自己責任でお願いします。
ネットで調べると、電源の取り出し方法としてはUSB電源が一般的のようです。
100V電源のデメリットは
・安定しない
らしい。というか100V電源について情報が少なすぎてよくわからない。もっと根本的なデメリットがあるのかも。
一方、メリットは
・スマホ・タブレットをそれぞれ2.4Aで急速充電することができる
・100V機器が使える(主にノートPC)
・USBの口が増やせる
USB電源は口が少ないし(口が多いと高い)、電流がしょぼいので100V電源を採用しました。
やること
1.キーONで通電する配線を見つける
2.100V電源の配線を作る
以上。
イメージ↓
1.キーONで通電する配線を見つける
必要になるのが検電テスター。300円くらい。
クリップ部分をフレームに、テスターの先端をカプラの中に接触させる。通電したらテスター内部が光る。
厳密には、電圧測ったりするらしいけど使えるからいいんです。
電源の取り出しは、テールランプの配線から取ることにしました。
タンデムシートのすぐ下にあり、アクセスしやすい。また、もし壊れたとしても切符を切られるだけで済むため。
テールランプの白いカプラに刺さっている3本の導線(黒、黄/緑、茶)のうち、茶がプラスになっている。自分の場合。
茶色の導線をカプラから外し、適当なところで切断した。
写真では赤い導線で延長してあります。
2.100V電源の配線を作る
使用したパーツは
バル(BAL) 車で家庭用コンセントが使えるカーコンセントDC/ACインバーター 30W No.1760
- 出版社/メーカー: バル(BAL)
- 発売日: 2012/06/14
- メディア: Automotive
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る
エーモン 防水平型ヒューズホルダー DC12V・200W/DC24V・400W 15A(MAX) (防水性能IPX4相当) 2889
- 出版社/メーカー: エーモン(amon)
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
単線カプラー・端子×1セット(¥70)
複線カプラー・端子×1セット(¥90)
ヒューズ5A×1・導線・結束バンド・熱圧縮チューブ・自己融着テープは自前のものを使用。
安くあげるなら導線は使わなくなった家電のコード、結束バンドは百均、チューブ・テープは¥100のもので代用できますね。
材料費は導線以下含めずに約¥2300 。
今回は配線しなおしなので、実際に買ったものはカプラー端子セットの2セットのみ。
使った道具は
はんだごて、電工ペンチ、ニッパ、ラジオペンチ、グルーガン、カッター、ドライバー・・・
カプラから端子を抜き取るときに、先の細いピンセットがあったら便利。
道具を一からそろえると軽く数万はかかるけど、今後も整備をするならあったほうがいいし、道具があればできることが増えるのは楽しいと思います。
実際今まで、ウインカーやヘッドライトのLED化などに大いに役立ったので元は取れてるはず。
さて、イメージ図に基づき、先ほど外した導線も使い配線を作成する。
インバーターについているシガソケは使わないので、本体から40cmくらいのところでばっさりカット。インバーターのシガソケ端子(?)の中には菅ヒューズが入っているので別途ヒューズボックスが必要になるというわけ。ヒューズボックスには5Aのヒューズを入れています。
小一時間ほどで完成。
黒いコンセントがついてるのがインバーター。
そこから伸びるコードの先端は、片方が車体のねじと共締めする丸い端子付き。
もう一方はカプラを介してヒューズとつながっている。インバーターとヒューズは直結してもいいんだけど、インバーターが故障したときに簡単に交換できるようにカプラをかませてます。この中で故障するとしたらインバーターだろうし。
ヒューズの先のカプラで、テールランプの配線とヒューズがつながっている。
こんな感じ↓
真ん中の白い四角は複線カプラです。
カプラからヒューズの端子を外せば純正状態に戻るようにしました。
取り付け
とりあえず、仮組をしてちゃんと通電するかどうかを確認する。
インバーターの青いランプがついているのでOK!
あとは、配線をカウルの中にしまっていきます。
カウルの中を見ながらどうしようか考えていた時、ふと気になることが。
それは、タンデムシート内の配線はやたらと防水加工がしてあるということ。
テールランプのカプラに入れる端子も防水用のゴムがついていたり。
そのまま取り付けるのも不安だったので、自己満足の防水加工をすることにしました。
ヒューズ~インバーター間のカプラの防水から。
カプラをはずし、Φ25mmの熱圧縮チューブを通し、位置が上になる方を収縮させ、収縮した口と導線の間にグルーガンで補填をし(ここまでが写真)、最後に結束バンドで締め付ける。これでよっぽどのことがない限り大丈夫だと思う。
ヒューズボックス、各カプラの導線が入っていく部分もグルーガンで補填しときました。写真のヒューズボックスみたいに。
この時使ったグルーガンの電源は、今回作った100V電源からとってます。
グルーガンとはんだごての同時使用も可能です。やっぱりなんだかんだ100Vは便利。
これ書いてて気が付いたけど、このインバーターってコンセントのみ使用で40Wまでなんですね。まあ、バイクにはそれくらいで十分。それ以上使えても使う機会ないだろうし。
自己融着テープを巻いて終了。
これで100V電源をバイクから取ることができるようになりました。
最後に40Wでできること。
単三×4充電 5W
ノートPC 30W
USB 2.4A×3口 36W
USB 1.0A×8口 40W
けっこうできる。これで電源には困らないだろう。